検鏡してみました。 わかりやすい形質しかみてませんが、なんとなく大丈夫そうです。
2011年7月23日、東京都府中市(府中公園)、ツツジ類 |
2011年7月23日、東京都府中市(府中公園)、ツツジ類 |
日本での記録はありませんが、上宮2010で紹介されています。 原記載論文には日本から台湾に移植されたツツジで見られると書かれており、 元々日本にいた可能性は高いと思います。
— tak1934 p.63 —
Common on a Rhododendron transplanted from Japan.
原記載には目立った分泌物は出さないと書かれています。
— tak1934 p.62 —
(Pupa case) Black, becoming dark or blackish brown when treated with potash, with no secretion evident.
Dubey2009にもワックスをほとんど出さないように書かれています。
— Dubey2009 p.58 —
Remarks. Commonly feeds on Rhododendron plants. The puparia are black, found singly on the lower surface of leaves; wax secretion very little, nearly ashy in appearance.
しかし柯1990:230にはワックスの模様が出た生態写真が載ってます。 著者の柯俊成さんは、Dubey2009の共著者 Ko, C.C.さんだと思うのですが、 どういうことでしょう?
大きさは1.15mm[tak1934:63]。 ツツジの葉裏で見られる[dubey2009:58]。
マーラットコナジラミに比べると小さくて細身[dubey2009:58]、 触角が中脚まで伸びている[dubey2009:58]、 submarginal area(亜縁部)に沢山の"minute paired pores"がある[tak1934:63]、 などで区別できそうです。
Fig. S1
Aleurolobus rhododendri ツツジクロコナジラミ.
Puparia.
マーラットコナジラミに比べると小さく、細長い。
loc: Japan 東京都府中市(府中公園)
map.
alt: 50m.
date: 26-IV-2013.
host: Rhododendron sp. ツツジの一種.
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Fig. S1-b Thoracic tracheal comb. (1) Thoracic tracheal combは3歯。 (2) Submarginal areaに"minute paired pores"がある (マーラットコナジラミには無い)。 |
Fig. S1-c posterior abdominal area. Caudal thoracic combも3歯。 |
Fig. S1-d Antena. 触角(2)は中脚(1)まで伸びる(マーラットコナジラミは中脚の手前)。 |
なし
Evans2008等を見ると分布に日本が含まれているんですが、 どこかで報告があったのでしょうか?
Ericaceae ツツジ科 | Rhododendron sp. ツツジの一種 [tak1934] |