6
NATURE.TAMAGARO.NET

イチモンジカメノコハムシ
Thlaspida cribrosa


ホストはムラサキシキブ。成虫の体長は7.8-8.5mm。成虫越冬で、ムラサキシキブが芽吹いて少し後、4月中旬頃から出現する。8月頃まで見ている。少しずつ卵を産んで、順番に孵化しているようで、ムラサキシキブの花が咲く頃には、いろいろなステージが一度に見れる。

ネット上では学名が2種類あるなぁ。T. cribrosaT. biramosa。少し調べてみたが、専門家に聞かないと分かりそうにない。あとでどこかに聞いてみよう。

成虫

図1は交尾中だったが、撮影しようとしたら離れてしまった。交尾姿勢はイノコヅチカメノコハムシの図1と同様。大きさは左が約8.5mmで、右が約7.5mm。図2は新成虫と思われる。少し白っぽい色をしている。

幼虫

蓑は、細長い糞を束ねて作られる。どうやって作るのかは、気になるところだが…。たいていこの蓑を背中にのせている。

蓑を背中に乗せている。

食草

ムラサキシキブとヤブムラサキ→「植物雑学事典:ムラサキシキブ」 (http:// had0.big.ous.ac.jp/ plantsdic/ angiospermae/ dicotyledoneae/ sympetalae/ verbenaceae/ murasakisikibu/ murasakisikibu.htm)。植栽されているコムラサキでは見たこと無い。あまり飛ばないようなので、新しい環境には広がりにくいのかもしれない。

天敵

サシガメにやられているのを目撃したので貼っておく。

生息場所

古くからある森がそのまま残っているような公園には、たいていムラサキシキブが生えており、たいていこのイチモンジカメノコハムシがいる。花の咲く頃(6月中旬)が見つけやすいかもしれない。東京都府中市内の某所、多摩丘陵、狭山丘陵、高尾山で普通に見れる。

実物大画像

実物大
x1 <23.4mm>

(余白)