Japanese Whitefly Gallery

Aleurocanthus spiniferus Quaintance, 1903
ミカントゲコナジラミ

蛹殻は、黒、いちじるしい凸体、 太くて長い刺が沢山ある、 脱皮殻を背負う。 ♀の蛹殻の大きさは 1.13-1.27 x 0.87-0.97 mm、 ♂の蛹殻の大きさは 0.75-0.77 x 0.52-0.53 mm [dubey2012:2]。 Aleurocanthus属の蛹殻は♂と♀で異なっているので、 同定の際には注意が必要です。 本種では下図のように亜縁部の刺は♀が11対で♂が10対です。


Female puparia.
♀の亜縁部の刺は11対。

Male puparia.
♂の亜縁部の刺は10対。

近似種の A. cinnamoni クストゲコナジラミは、 亜縁部の刺の数が15-16対と多いので区別できます。

2011年に記載されたA. camelliae チャトゲコナジラミとは 良く似ていますが、 亜縁部にあるglandsの位置で区別できるようです(Fig. 1-1b)。

日本からは記録がありませんが、 A. woglumi ミカンクロトゲコナジラミ とは♀の亜縁部の刺の数で区別できます。 ミカントゲコナジラミの♀は11対、 ミカンクロトゲコナジラミの♀は12対で後ろから3番目が2本ペアになっている。 なお♂は両者とも10対で同じです。

同じく日本から記録がありませんが、 A. citriperdusは、 亜縁部の刺が15-16対あるので容易に区別できます。

Miyatake1980で、亜縁部の刺は♂が11対で♀が10対と逆になっていますが、誤りです。

Kanmiya2011のFigure 3. (E,F)はFemale pupariaとなってますが、♂の間違いです。

Dubey2012のFIGURES 55は♀の蛹殻ですが、横幅が広すぎでなにかおかしいです。 スケールバーから大きさを計ると 0.94 x 0.85 mmとなり、 Table 1にある♀の蛹殻の大きさ 1.13-1.27 x 0.87-0.97 mm と矛盾しています。

以下はDubey2012:p.20ミカントゲコナジラミに関する記述からの引用ですが、 ♀成虫の翅は黒とか大きさが♂の3倍と書かれているようですが、 どういうことでしょうか?

It is a dimorphic species, in which, adult males are much smaller than adult females, and the wings usually ashy white in appearance; adult female without wax deposition on wings, with orange colour head and black wings, nearly three times longer than males.

リンク先のEPPOというヨーロッパのサイトの標本写真は、 コナジラミの世界的権威である J. Martin 博士に同定してもらったようなので 間違いはないと思いますが、 刺が短いのが気になります。

1. カラタネオガタマの個体

おちゃたてむしさん からの報告です。 モクレン科のカラタネオガタマ(Magnolia figo)についていたそうです。 ホストは未記録ですが、 検鏡した結果、ミカントゲコナジラミとして問題なさそうです。

1-1. カラタネオガタマの個体の標本

おちゃたてむしさんから検体を送っていただきました。


Fig. 1-1a Aleurocanthus spiniferus, puparium, female.
coll: おちゃたてむし. loc: Japan 兵庫県. date: 23-IX-2013. host: Magnolia figo カラタネオガタマ.

Fig. 1-1b same, submarginal glands.
亜縁部にある腺? 亜縁部の刺を結ぶ線上に位置する。 チャトゲの場合はもっと外側にある。

1-2. カラタネオガタマの個体の生態写真

(準備中)

1-3. カラタネオガタマの個体の成虫

Unidentified. 同定していません。 成虫の同定は、飼育して羽化殻を検鏡するしかなさそうですが、 そこまでしていません。

写真はおちゃたてむしさんからお借りしました。


1-4. カラタネオガタマの個体の寄生蜂

Unidentified. 同定していません。

写真はおちゃたてむしさんからお借りしました。 良く調べていませんが、非常に特徴的なので、 シルベストリコバチとしておきます。 シルベストリコバチはミカントゲコナジラミの天敵として 1925年に中国南部の広州から日本に導入されたそうです[Kishida2010:189]。


Encarsia smithi シルベストリコバチ ♀

Encarsia smithi シルベストリコバチ ♂

産卵

Scientific synonyms

だいぶ以前から変わっていないようです

Distribution

世界的

Host plants

(recored in japan)

miy1980からもってきました。ソースは不明です。

Ebenaceae カキノキ科Diospyros kaki カキ
Flacourtiaceae イイギリ科Xylosma congesta クスドイゲ [as Xylosma japonicum]
Rutaceae ミカン科Citrus sp. ミカン類
Rosaceae バラ科Pyrus pyrifolia ナシ [as Pyrus serotina]
Lardizabalaceae アケビ科Stauntonia hexaphylla ムベ

Bibliography

Link

(C) Hepota