Japanese Whitefly Gallery

Aleyrodes sp.(ヤクシソウ)

Crepidiastrum denticulatum ヤクシソウ(キク科オニタビラコ属)にいました。 複数地点で確認したので、北杜市では普通のようです。 ヤクシソウ以外からは見つかってません。

暗色班の大きさは、季節によってだいぶ変わるようです。

検鏡してみましたが、難しいです。 Aleyrodes proletella タマナコナジラミとは 管状孔の後縁がより広い、 舌が管状孔後縁に達しない、 管状孔後縁に小さな突起がある、 舌がより細い ので、別種だと思います。 Aleyrodes sorini ソウリンコナジラミには よく似ていますが、 舌が管状孔後縁に達しない、 管状孔後縁に小さな突起がある ので、少し違うような気もします。 観察した個体の蛹殻の暗色班は 秋が深まるとともに大きくなり、 晩秋にはほぼ背面全体が褐色になるので、 その点でも疑問があります。 とりあえず、このまま未同定ということにしておきます。


Fig. 1-1 Puparium.

Fig. 1-2 Vasiform orifice.
管状孔の後縁は幅広い円〜直線。 管状孔後縁の中央に小さな突起(?)がある。 管状孔の側縁に歯形模様は無い。 舌は管状孔後縁に達しない。

Fig. 1-3 Vasiform orifice.
別個体

Fig. 1-4 Vasiform orifice.
別個体

2012年10月27日、山梨県北杜市(オオムラサキ自然公園)、ヤクシソウ、 1.1x0.8mm、

同じ個体

2012年10月10日、山梨県北杜市(オオムラサキ自然公園)、ヤクシソウ、 0.7x0.5mm、
3齢だと思います。

同じ個体

2012年10月27日、山梨県北杜市(オオムラサキ自然公園)、ヤクシソウ、 複数の蛹と脱皮殻(矢印)

成虫。 2012年10月27日、山梨県北杜市(オオムラサキ自然公園)、ヤクシソウ
(C) Hepota