サクラホソハバチ
Pareophora gracilis
北隆館の図鑑からの引用:
食草はサクラ類。年1世代。5月に出現。体長13mm。頭は褐色で、体は灰緑色、前中胸および第9・10腹節は淡黄色。
…
棘は終齢では第9・10節にわずかに残り他はほとんど消失する。
図版と良く似ているし、食草も同じだし、Pareophora属は1種だけのようだし、たぶん合っていると思うが、解説はとは微妙に違うかな?とりあえずコレにしておく。くだいていうと次のような感じ。棘が大きい(胴幅の50%以上)、体の前の方と後ろの方が黄色っぽい、頭が黒っぽい。
観察開始
4月29日、図1の個体を拉致してきた。
終齢
5月5日(7日目)。2日ほど動かずにいたが、朝(5時ごろ)脱皮して終齢になった(図6)。棘が無くなり、大きさもだいぶ小さくなっている。黒っぽい部分は、だんだん後ろに移動していたので、胃の内容物と思う。葉っぱの右下にあるのは、脱皮殻。脱皮後しばらくじっとしていたが、10時頃枯れ木に潜り始めた。14時ごろ見たときには、体が見えなくなっていた。枯れ木は、たぶんサクラで、コルク状に柔らかくなって指で簡単に崩せるような状態のもの。図7は潜った後。
ホスト
文献[O1]には、ソメイヨシノ、イヌザクラ、ウワミズザクラ、シナミザクラの名前があがっている。図8、9はウワミズザクラにいた個体と食樹。
参考文献
- [1] 日本幼虫圖鑑 第九版 1984 北隆館
- [2] 幼虫図鑑: サクラホソハバチ (http:// aoki2.si.gunma-u.ac.jp/ youtyuu/ HTMLs/ sakurahosohabati.html) — たぶん間違い。報告しといた。
(余白)