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サクラハバチ4(仮)


※ 以下[A]-[D]は個体を識別するコードとする。[C]、[D]は飼育中…。

サクラにいた。春(5M-5E)と秋(10B)に見ている(その間は未確認)。上から見ると、各節の中央付近が出っ張っていて、全体的には波打っているように見える。小さい刺がたくさんある。頭は薄い褐色(多数の小褐色紋がある)だが、色の濃さに変異がありそう。額に黒い紋があるのが特徴的ではないかと予想している。体色は半透明で黄緑色を帯びている。サクラハバチ5(仮)の若齢幼虫と良く似ているが、終齢の外観はまるで違う。最大体長は11mmあたりと思う。木の窪みに潜り込んで繭を作る。触角が1節のようなので、クワガタハバチ亜科かもしれない。

老齢

[C]個体は5月13日拉致してきたのだが、翌日枯れ木に潜ったので老齢と思う。終齢時の体長は8.5mmだが、けっこう縮むので、最大体長は他で見た11mmあたりと思われる。

終齢

消化管の内容物をすべて排泄するので、透明度が高くなり、大きさが小さくなる。色は、黄緑味が無くなり、白っぽくなる。

枯れ木にドリルで穴をあけたものを置いておくと潜り込んで繭を作る。自然界では、樹皮上の窪みなどを利用しているのではないかと思う。

観察場所

東京都府中市近辺を自転車で回っているだけだが、調べた範囲では高い頻度で見られた。けっこう小さくて、若齢と思えるような大きさが終齢なので、調べようとしなければ気づかないかもしれない。

天敵1

寄生蜂かハエか?大きさは2mmぐらい。繭らしきものになる前に、歩き回っていたのだが、ゴミを集めてくっつけようとしていたのかもしれない(ゴミはほとんど無い状態だった)。フィールドでもときどき、これに小石とかをくっつけたような物体を見るのだが、同類かもしれない。

天敵2

3週間ほど大阪に行っていたが、帰ってみると一方[D]から寄生蜂と思われるものが出ていた。念のため繭をバラしてみたので、間違いないと思う。

リンク

雰囲気が似ていると思ったクシヒゲハバチ。


(余白)