オリンパスのコンパクトデジタルカメラTG-5の マニュアル光量設定機能について調べたことをまとめました。 あとフラッシュの仕様についても簡単に調べました。
マニュアル光量設定は可能で1/3段単位に変更できました。 ところが接写モード(顕微鏡モードや深度合成モードなど)は 基本的にPモードなんですね。 したがって絞りが勝手に変わります。 フラッシュの光量をいくらマニュアルで設定できても 絞りが勝手に変わったら意味が無いのです。 しかしかなり使いづらいですが、回避する方法が存在してました。 バグかとも思ったのですが、 オリンパスのサポートに問い合わせて 仕様だという返事が来ましたので 今後ともここで述べる方法は使えるようです。
はじめにフラッシュ関連の仕様について簡単に調べたことをまとめました。
以下の(a)〜(d)の制約を合わせたものになります。 どれかが☓なら使えません。 例えばAモードでは特に制約はありませんが、 連写Hにするとフラッシュは使えなくなります。 なおシーンモードについては調べてません。 テレコンとワイコンは所有していないので調べてません。
AUTO | 発光 | 赤目 | 禁止 | 赤SLOW | SLOW | Manual | RC | LED | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Aモード | |||||||||
Pモード | |||||||||
AUTO | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ||
水中スナップ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | |||||
水中ワイド | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ||||
水中マクロ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ||||
水中HDR | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | |
顕微鏡 | ☓ | ☓ | ☓ | ||||||
深度合成 | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | |||
フォーカスブラケット | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | |||
顕微鏡コントロール | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ||||
動画 | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ |
※ なんでこんなややこしいのか? 動画でLED使えない?
連写Hとプロキャプチャーではフラッシュは使用できません。 この2つは電子シャッターみたいです。 セルフタイマーではLEDが使用できません。
AUTO | 発光 | 赤目 | 禁止 | 赤SLOW | SLOW | Manual | RC | LED | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
単写 | |||||||||
連写H | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | |
連写L | |||||||||
セルフタイマー | ☓ | ||||||||
プロキャプチャー | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ |
制約なさそう
LEDが使用できなくなりますが、 アクセサリーをOFFにしておけば大丈夫です。
AUTO | 発光 | 赤目 | 禁止 | 赤SLOW | SLOW | Manual | RC | LED | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FD-1 | ☓ |
FULLから1/64まで1/3段単位に指定できます。
FULL, 1/1.3, 1/1.6, 1/2, ... , 1/40, 1/50, 1/64
1/2000秒(最速)まで同調可能。
-2EV ~ 2EV
1/3EV単位
露出補正と調光補正を連動させるオプションがあります。
連動しない場合は独立に設定できます。
連動するとした場合、 実際の調光補正量は 指定した調光補正量に露出補正の値を加えたものとなります。 例えば、露出補正を-1EV、 調光補正を0.3EVと設定したとき、 -0.7EVが実際の調光補正量になります。
プリ発光は1回(PF20XDの1回キャンセルで確認)
連写L、深度合成、フォーカスブラケットでもフラッシュが使えます。 フラッシュの出力をいくつか変えて 次の撮影までに要する時間を調べてみました。
1/4 | 1/16 | 1/64 | |
---|---|---|---|
連写L | 1s | 0.5s | 0.25s |
深度合成 | 1s | 0.6s | 0.6s |
フォーカスブラケット | 1s | 0.6s | 0.6s |
※出力1/64では連写Lで4fps出ているのに、 深度合成とかは2fpsしかでないのはバグっぽい。
ライブコントロール画面にFD-1の項目がありますがOFFにしましょう。
ONにすると以下のような制限がかけられてしまいます。
すべてのモードで使えます。
顕微鏡コントロール以外のモードでは、→ボタンで フラッシュの設定モードになります。
さて本題です。
TG-5の接写モード(顕微鏡、深度合成、フォーカスブラケット、顕微鏡コントロール)は Pモード固定になります。 つまり、絞りが勝手に変わることがあって、 フラッシュのマニュアル光量設定できても意味がありません。 しかしMF画面(マニュアルフォーカス用の画面)では、 絞りが固定されるのでこれを利用します。 なのでマニュアルフォーカスでしか使えません。 マニュアルフォーカスについては オリンパスTG-5のマニュアルフォーカス機能についてを 参照してください。
※オリンパスサポートによると、 MF画面で絞りが固定される理由は ピント位置が確認しやすくなるからということでした。
撮影画面からOKボタンを押して、ライブコントロール画面を開いてください。
AFの場合はMFに変更してください。
ISOを選んでください。 ISOの値を変更したければ先に変更してください。 OKはまだ押してはいけません。
レンズを明るい方に向けたり、 レンズのの前に手をかざして暗くしてやると絞り値が変化します。 希望する絞り値になったところでOKボタンを押してください。
そうするとMF画面に移りますが、MF画面の間は絞り値は変わりません。
再生やメニュー画面を表示して戻ると撮影画面になるので、 上の操作を再び行う必要があります。 再生からもどったときMFモードになってくれるといいのですが。
省電力モードから復帰するとMF画面のままですが Pモードになります。 これはおそらくバグ。