Bemisia artemisiae (Danzig, 1966)
ヨモギコナジラミ(新称)
山梨県北杜市で発見しました。
日本からは正式に記録されていないかもしれませんが、
そうとう変なやつですし、
ホストも一致していますので
おそらく大丈夫でないかと思います。
園部2005に名前が出ています(栃木県)。
そらさんから報告があったのもおそらく同種と思います(神奈川県)。
和名は「ヨモギコナジラミ」を提案します。
わかりやすい特徴は、
ヨモギにつく、
細長い、
縁からワックスの毛がたくさん出ている、
背面に突起がたくさんある、
脱皮法合繊が閉曲線をなしている、
多数の刺毛がある、等です。
Fig 1a.
Bemisia altemisiae. Habitat photo.
loc: Japan 山梨県北杜市(清春四季の道)
map.
alt: 700m.
date: 10-VIII-2013.
hsot: Artemisia sp. ヨモギ類
|
Fig 1b.
|
下は標本画像です。
やや長めの刺毛が沢山あります。
Fig 2a.
Bemisia altemisiae. Slide image.
2013年8月10日、山梨県北杜市(清春四季の道)、ヨモギ
|
Fig 2b. setae
原記載と少し違っており、
亜縁部の刺毛が2本足りません(sms4とsms7)。
またDS7が余分にあります。
|
(*) 検討中
下の写真はそらさんからの報告です。
管状孔が小さいですね。
ひょっとしたら越冬型のせいかもしれません。
越冬型を観察すれば判明するかもしれません。
もうしばらくお待ちください。
2012年11月4日、神奈川県港南区、Artemisia sp. ヨモギ属の一種
|
|
2. 寄生蜂
Encarsia luteaかもしれない。
Scientific synonyms
学名はDavid2009にしたがい、Bemisia属としておきました。
-
Bemisiella artemisiae Danzig, 1966
Distribution
- Russia (Maritime Territory) 沿海地方 [Danzig1966]
- Iran
- Korea [Suh2005]
- Japan [unauthorized]
Host plants
Asteraceae キク科 |
Artemisia indica ニシヨモギ
[suh2005 as Artemisia princeps var. orientalis] |
Artemisia vulgaris |
Artemisia sp. ヨモギ属の一種 [Danzig1966] |
Chrysanthemum x morifolium |
Similar species
不明
Bibliography
-
Danzig, E.M. (1966) The whiteflies (Homoptera, Aleyrodoidea) of the southern Primor’ye (Soviet Far East).
Entomologicheskoe Obozrenie, 45, 364–386.
[English translation in Entomological Review. Washington, 45, 197–209.]
-
Danzig, E.M. (1988)
Hemiptera, suborder Aleyrodinea. Pp. 540–546 In Keys to insects of the far east of the USSR, Volume 2. Leningrad.
—
PDF
-
David, B.V. & Dubey, A.K. (2009)
New synonymies and combinations in Bemisia (Aleyrodidae: Hemiptera).
Oriental Insects, 43(1), 1-6.
CiNii
-
Evans, G. A. (2008)
The whiteflies (Hemiptera, Aleyrodidae) of the World.
PDF
— p.246.
-
Suh, S. & Hodges, G. (2005)
New Records of Whiteflies (Homoptera: Aleyrodidae) from Korea.
Insecta Mundi, 19(3), 167-171.
PDF(University of Nebraska - Lincoln)
-
園部力雄 (2005)
栃木県内のコナジラミのリスト. インセクト, 56(1), 69-76.