Japanese Whitefly Gallery

Dialeurodes citri (Ashmead, 1885)
ミカンコナジラミ

ミカンコナジラミは多食性のコナジラミで 世界中の温暖な地方に分布しています。 いろいろな樹木の葉裏につきますが、 特にカンキツ類に多いように思います。

良く似た種類としてD. kirkaldyiがおり、 多食性でカンキツ類にも付きますが、 蛹殻の中央部分に縦に暗色班があることで区別できるようです (Russell1964にイラストあり)。 D. kirkaldyiは、 海外の文献を見ると分布に日本が含まれているのですが(例えばRussell1964)、 宮武1980には含まれておらず、 どこかで間違いが入ったような気がします(調査中)。

Dialeurodes属には多数の種類が含まれていますが、 分布がどれも熱帯地方や亜熱帯地方のようなので、 本土では可能性が低そうです。

宮武1980にあるDialeurodesの他の4種 kirishimensisrarasanaformosensissakaki は、すべてMassilieurodesに移されているようです。

Images

Dialeurodes citri ミカンコナジラミ
Fig 1. Pupa.
2011年5月8日、東京都府中市

Fig 2.
2011年4月19日、東京都府中市
Dialeurodes citri ミカンコナジラミ
Fig 3a. body.
Japan 山梨県北杜市(オオムラサキ自然公園). alt: 620m. date: 29-I-2013. host: Ligustrum sp. ネズミモチ類.

Fig 3b. thoracic tracheal fold & pore.
tracheal foldに、小さくて丸いツブツブ模様があります。 胸部気管孔がC形をしています。

Fig 3c.vasiform orifice.

Fig 3d.caudal tracheal fold & pore.
caudal tracheal fold にツブツブ模様。 caudal tracheal pore がC形。

Scientific Synonyms

Evans2008等を参照してください。

Distribution

世界中の温暖な地域。 詳しくはEvans2008等を参照してください。

Host plants

宮武1980より。亜種は削除し、一部学名を変更しました。 海外での記録はEvans2008等を参照してください。

Araliaceae ウコギ科 Hedera rhombea キヅタ
Caprifoliaceae スイカズラ科 Viburnum erosum コバノガマズミ
Ebenaceae カキノキ科 Diospyros kaki カキ
Oleaceae モクセイ科 Ligustrum japonicum ネズミモチ
Ligustrum lucidum トウネズミモチ
Rubiaceae アカネ科 Gardenia jasminoides クチナシ、コクチナシ
Rutaceae ミカン科 Citrus sp. カンキツ類
Sapindaceae ムクロジ科 Sapindus mukorossi ムクロジ

Similar species

D. kirkaldyi

他にもいるかもしれません。

Bibliography

Links

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