LED常夜灯2号

消費電力0.4WほどのLED常夜灯を作りました。 新しい家の廊下に取り付けようと思ってます。 天井に向けて照らす間接照明にした方が、 よく見えると思うのでそのようにしてみます。 あと30年ぐらい壊れないようにしたいですが…。

回路図

回路はコンデンサのリアクタンスを利用した方式でとても簡単です。 ネット上でもよく見られます(例えば ここ)。



C2,C3とR4は、突入電流や電源ラインからのサージなどで LEDが壊れないようにするためのものです。 下は電源に2000Vほどのパルスが乗った場合のシュミレーション結果ですが、 LEDに流れる電流は30mA以下なのでLEDは大丈夫そうです。 他が壊れて芋づる式に壊れるかもしれませんが。 R4を省略すると同じ条件で3Aぐらいの電流がLEDに流れます。 LEDは定格で使用していれば切れることは無いらく、 切れたという話がネット上で見られるのは、 突入電流とサージが原因かもしれません。



スイッチはありません。 常時使用される電力に比べると相当小さいので昼もつきっぱなしとしました。 ヒューズは突入電流とかがよくわからなかったのですが、 とりあえず0.1Aで動いてます。

部品

LEDは定格電流20mAのものを10個ほど直列に並べて使いました。 秋月で扱っていたチップLED OSW5DLS1C1Aです。 120度で1900mcd、10個200円なので、 コストパフォーマンス最強じゃないでしょうか? C1は耐圧630Vのメタライズドマイラーコンデンサを使用しました。 メタライズドマイラーコンデンサは自己回復作用があるので良さそうです。 サイズが大きいのでケースに入るかどうか注意した方がよいです。 C2,C3は250Vの電解コンデンサです。 耐圧は、LEDが切れるなどしたとき140Vの電圧がかかるので、 250Vとしておきました。 これもサイズが大きいので、注意した方が良いです。 容量は100u/250Vだと16φになってケースに入らなくなります。 容量はもう少し減らしても良いかもしれません。 ケースはタカチの難燃性ケースを使いました。
シンボル 型番 個数 単価 備考
LED OSW5DLS1C1A 10 20 秋月 10個入り200円
C1 0.47uF/640V メタライズドポリエステル ニッセイmmc 1 210 三栄電波
C2 47uF/250V 電解コンデンサ 2 60
R1 100Ω 1W酸金 1 10
R2 1MΩ 1/4W 1 5
R3 220kΩ 1/4W 1 5
R4 470Ω 1/4W 1 5
D1-D4 600V/1A ブリッジ 1 50
ヒューズホルダ 基板用ミゼットサイズ 1 100
ヒューズ 0.1A ミゼットサイズ 1 25
ケース タカチ SS-N90G 1 320
基板 タカチ TNF 43-66 1 190
基板用タッピングビス タカチ EM-3 220 50ヶ入り
ACプラグ スナップキャップ 1 160
アクリル角棒 5mm x 5mm x 1m 210 東急ハンズ 5cmほどしか使わない
塩ビミラー板 300x450x0.5mm 672 東急ハンズ 少しだけ使う
その他 半田、配線材、ナイロンタイ、セメダインX(白) 1
一つ1500円ぐらい。

実装

下は基盤の写真です。スルーホール基板で100Vを扱う場合は少し注意した方が良いかもしれません。



LEDは5mm角の透明アクリル棒にセメダインXで貼付け後ハンダ付けしました。 チップ部品を直列につなぐ場合は、この方法が楽です。 その後ハンダ面にセメダインXを盛りました。 ミラー板は指向性を90度にするために入れてあります。 もう少しうまい方法がありそうですが、またの機会に試してみたいと思います。

下の写真はACプラグをケースに貼付けたところです。 ナイロンタイで縛り、セメダインXを盛りました。

結果

高いところにコンセントを作ってもらい、天井に向けて間接照明とするつもりです。 少し違うような気がするけど、とりあえずこれでいいかぁ。

履歴

1号機に関する記事はなんとなく問題がありそうだったので、消しました。

2010年12月13日 作成


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